道往寺の御本尊とお十夜のご開帳
道往寺には、聖観世音菩薩・千手観音菩薩の2体の御本尊が安置されています。
道往寺は、享保年間中には江戸三十三観音巡り 第二十七番札所として賑わいをきわめ、その後西方観音所の二十一番(聖観世音)第二十二番(千手観音)となり、観音講中の月参考の参詣や出開帳なども行われました。
道往寺の観音堂には、御本尊である聖観世音菩薩・千手観音菩薩を中心に道往寺の歴代住職が奉った西国三十三霊場の本尊に倣った観音像が一堂に祀られています。
西国三十三所を札所とした巡礼は日本で最も歴史がある巡礼行であり、すべての観音様を巡礼参拝することで極楽往生ができるとされています。
江戸三十三観音巡礼をなさる方々が、道往寺を訪れて西国三十三観音へのお参りをして極楽往生への道が開かれることを願いこの西国三十三所の観音様を一堂にお祀りしています。
黒い箱の中:御厨子(黒い箱)内:聖観世音菩薩(秘仏)、千手観世音菩薩(秘仏)
中央:御前立観音
お納経とは、御本尊にお参りし写経を奉納することです。
御朱印はお経を唱え納めることで御本尊が願いを受けてくださったことの証です。
道往寺では、毎月第二日曜日に写経会を開催しております。
どなたでもご参加いただけます。御朱印帳のご用意もありますのでお気軽にお声がけください。
江戸三十三観音は、すべて東京23区内にあり、3分の2がJR山手線の内側に置かれているので、交通の便がよくお散歩がてら巡りやすいコースとなっております。最初に訪れる札所(発願)は第一番の浅草 浅草寺、最後の札所(結願)は第三十三番の瀧泉寺(目黒不動)です。 しかし、順序にこだわることなく、周りやすいところから自分でコースを考えて巡ってみることをおすすめします。