浄土宗のおしえ

浄土宗は、法然上人(ほうねんしょうにん)(法然房源空(ほうねんぼうげんくう))を宗祖と仰いでいる宗旨です。

法然上人は、京都(滋賀)の 比叡山(ひえいざん) にのぼって勉学し、当時の仏教・学問のすべてを修した後、ただひたすらに仏に帰依(きえ) すれば必ず救われる。すなわち 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ) を口に出してとなえれば、必ず仏の救済をうけて平和な毎日を送り、お浄土に生まれることができる、という他力のおしえをひろめられました。

亡くなってから間もなく800年になりますが、お寺がたくさんできたということは、いかに法然上人の教えがわれわれ民衆と共にあって、その教えを慕わずにおられなかったか、という心のあらわれであります。南無阿弥陀仏の仏の御名は、すぐ口に出してとなえられます。できるだけたくさん口に出してとなえるほど、私たちは仏の願いに近づくことになるのです。するとわたくしたちはすなおな心になり、今日の生活に必ず光がさし込んできて、活き活きとした、そして、平和なくらしができるようになります。それは明日の生活にもつづいて、日ぐらしの上に立派な花を咲かせてくれます。

法然上人の教えは、今生きることによろこびを感じることであります。
念仏をとなえながら、充実した日々をお過ごし下さい。

わたしたちの宗旨

宗紋
  • 名称 浄土宗(じょうどしゅう)
  • 宗祖 法然上人(ほうねんしょうにん)(源空(げんくう))1133~1212
  • 開宗 承安(じょうあん)5年(1175)
  • 本尊 阿弥陀仏(あみだぶつ) 阿弥陀如来(あみだにょらい)
  • 教え 阿弥陀仏の平等のお慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」とみ名を称となえて、人格を高め、社会のためにつくし、明るい安らかな毎日を送り、お浄土に生まれることを願う信仰です。
  • お経 お釈迦(しゃか)さまがお説きになった『無量寿経(むりょうじゅきょう)』『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』『阿弥陀経(あみだきょう)』の三部経(さんぶきょう)をよりどころとします。

極楽浄土とは

浄土のもともとの意味は、仏国土つまり仏さまの国、世界ということであり、そこは清らかな幸せに満ち、そこに生まれるとどんな苦しみもないところで、例えば薬師如来の東方浄瑠璃世界、大日如来の密厳浄土など、いろいろな仏さまがそれぞれに浄土を築き、そこで説法していると説かれています。その中で極楽浄土は、西方浄土ともいわれ、他に極楽界、 安養界(あんにょうかい)などともいわれています。

阿弥陀仏が仏になる前の法蔵菩薩の時に、「命ある者すべてを救いたい」と願って48の本願(ねがい)をたて、その願いが成就されて築かれた世界です。すなわち、阿弥陀仏が人々を救うためにお建てになった世界。どんな人々であろうとも、 念仏を唱えるならば、命終ののち生まれる(行きつく)ことができる永遠のやすらぎの世界。けがれや迷いが一切ない、真・善・美の極まった世界ですが、単に楽の極まった世界と考えてはいけません。

われわれは浄土において、仏になるために菩薩行をつみ、やがて仏になることができるのです。 48の本願の第18番目を「念仏往生の本願」といい、南無阿弥陀仏を口にとなえるものは、皆極楽に往生できると説かれています。『阿弥陀経』には、西方十万億土の彼方にある国と記されています。

阿弥陀さまとお釈迦さま

阿弥陀さまも、お釈迦さまも共に仏さまであり、仏とは悟りを開いた方をさします。悟りの世界では物事の成り立ちが手に取るようにわかり、悩みも苦しみもない自由で平安な世界です。

お釈迦さまは、今からおよそ2500年の昔、悟りを開いて仏となり、多くの人々を救うために教えを説かれました。その教えが仏教であり、その中でお釈迦さまは、遠い過去に悟りを開き、今も人々に救いの手をさしのべている仏さまの事を説き教えられました。そのお方こそが阿弥陀さまなのです。

引用元:浄土宗公式サイト